『ダンスマカブラ』

#30.
ダンスマカブラ





一人でも迷わずに駆け抜けた日々なのに
不味くとも只管にかっ食らった夢なのに

秘めても焼べても貶しても崇めても
未来なんか見えてきやしねえあああ?

(既婚男性keepon dancing!)
注いだ側から漏れる命じゃあ
(既婚男性keepon dancing!)
彼方の穴が塞がらないから
(既婚男性keepon dancing!)
素でコープスの眶と
(既婚男性keepon dancing!)
ノイズなキックで踊るのさ
KICK ON!!

散れた汚部屋での平穏な平日と
灼け酒と焦げ胸が只吐瀉る混沌を

掬っても拭っても払っても殴っても
本当なんか埋まってねえしやあああ!

(既婚男性keepon dancing!)
スルリと忍ぶ彼の死を屠れ
(既婚男性keepon dancing!)
ジクジク膿む傷に塩を振りゃれ
(既婚男性keepon dancing!)
サプリと苦虫噛み砕いて
(既婚男性keepon dancing!)
SIGUE2ステップで踊るのさ
DANCE ON!!

慣れない足が縺れて攣るも
※ただしイケメンに限る説
神の血の業に血の気が引くも
神に自慢すりゃ死んじゃう論
儚く輝く蜘蛛の意図
アイネクライネアラクーネ
記憶を奪った亜硫酸
リピートすリバースのアリュールーー


踊れ
馬鹿には見えない赤いお靴で
踊れ
斬られる迄無く捥ぎれん許りに

踊れ!!




Dance Macabre
詞 - 昇

『プラットホームの夢』

#029.
プラットホームの夢





行ったこともない大勢の駅で遅刻して途方に暮れた
唯一分かったのは今はもうこの世にいないあの人
声を掛ける前に見切れる他所ゆきの笑顔
人混みに知った顔なんて要らないのにあなたなのはなんで

なんで
昇降機が昇る
なんで
朝のプラットホーム

華椰子を照らす天使の梯子
あの人が消えた僕の知らない街

乗り損ねた僕は普通に次を待ちながら暇潰ししてた
行こうとしてた場所だけははっきり覚えているけど
釦の効かない脂塗れの手空きの携帯
占ってみてもきっと旅立ちと戸惑いの転機の季節くらい

暗い
常備灯が灯る
暗い
夕のプラットホーム

鉄塔を焦がす落陽が綺麗
あの人が生まれた僕の知らない街

駆け抜けていく街の灯に
寄り添っている星空と
忘れた心に煙る吐息に
届かぬ手紙に寂しい笑みを
それでも僕は夢へと向かう
それでも僕は夢へと走る
走り去っていく夢のような
夢じゃない日々に今は

今が




Platform of the dream
詞 - 昇

『HYPERVENTILATED』

#028.
HYPERVENTILATED





空気のような存在になりたいと
息を肉を削っていつかそれよりも軽く
いくら吸ったって投ったって足りなくって
淀んでったのにまさか今更毒だなんて

息が詰まりそうだ嘘だ
息は足りて次をそうだ
息を焦って命が燃える

英気に満ちる冷凍庫の神酒も
煙で満たす肺腑の安寧もどれもこれも
ひたすら宥め賺して攻め急かして
挙句胸を撃つなんてのう鬱だしのう

喉が詰まりそうだ嘘だ
喉は開いて次をそうだ
喉を枯らして命は燃える

行き詰まる無理ゲーと息詰まる人生の
面子張の微風量で容易く反転る
水臭い自尊心と生臭い自虐が
何時まで続くかも分からない或る過労死

触っても伝わらないから
空気のような髪に触わる指に触れる
破っても死なないから
空気のような壁を壊す息を殺す
生きててもつまらないから
息が詰まり喉が詰まりつまり




HYPERVENTILATED
詞 - 昇

『イカロス』

#027.
イカロス





どいつもこいつも
翼を千切って落としやがるんだが
舞い散る羽の美麗さが空を失う対価(コスト)ってやつか
鶏の嘴でもなく牛の尻でもない身に羨ましい限り

父なる酒を糧にして
祖父なる音を御したつもりも
旭に撃たれて無謀と気付くと経験者は語るよ

灰の中から産(で)れますか?
煙になったら飛べますか?

どいつもこいつも…
翼を千切って落としやがるんだが
着地点を求めてるってそんな空気ワードで片付いていんすか
鶏を姦して牛の歩みをキメる身に随分と御無理をば

餓鬼なりに賢しく漸く
鉛の船から逃げ出したのに
墜ちる先は火の山の口てヲイこれなんてCURSE様

灰の中から産(で)れますか?
煙になったら飛べますか?

若気の至りと大義を述べて
煙たく煙る勇気を溜めて
ヤニで固まるロウな肺

硫黄に癒えない脛傷隠して
骨と革だけの身体を燃して
フケが飛ぶよな残りカス

毛抜けの粟立つ肌に触れてさ
大好きだと言ってよ

逆さ吊りで回る剥身を抱いてさ
愛してるとか言ってよ

それだけで俺は飛べるの
それだけで俺は飛んでみせんの




Icarus
詞 - 昇

『absorblute』

#026.
absorblute





直距離のスマフォも僕ら全然繋がねんでやんの
10年経って何も何処も変わらぬ愛の才能だ
なけなしのマネー叩いたイイ聖衣も瞳に注いだイイ酒精も
即消えて乾涸びて総残高に真っ青なの

叫ぶカーディアック‼︎
仕事も会社も下下下の下!!
迫るハートアタァッック‼︎
防御防御防御BBBのB!!


死んでもいいと現在を燃した僕は
泥酔の離脱症状…


日捲りにエックスをつけるだけの簡単な一週間
(脳内の)恋人よ湿布で片付く胸の痛みってなんよそれ
湿る部屋で細い腕を折り倒れる耳に伝わる低い脈
(未知数の)君よ君はいつまで僕を動かしてくれやがるの

叫ぶカーディアック‼︎
仕事も会社も下下下の下!!
迫るハートアタァッック‼︎
防御防御防御BBBのB!!


死ぬこともなく未来を焦がし燻る
泥縄の消化試合…


泥の底を見た次は
藁を噛み些か強い
ですって?


停滞が罪か
言葉にならない

痛いが罪か
言葉をもたない


記憶は確かか
言葉にできない

気ィは確かか
言葉もでない…


泥の底から仰いだ僕を
吸い込んだ完璧なる青よ

枯木の賑いを感違う
叢雲の終の戯言を捧ぐ


死ぬほどに

青臭い

過去だけが

美しい。




absorblute
詞 - 昇