筋肉少女帯『ザ・シサ』

◆メジャーデビュー30周年作品。ヘイ、セレブレーション。(それは違うバンド

01.セレブレーション
02.I,頭屋
03.衝撃のアウトサイダー・アート
04.オカルト
05.ゾンビリバー 〜Row your boat
06.なぜ人を殺しちゃいけないのだろうか?
07.宇宙の法則
08.マリリン・モンロー・リターンズ
09.ケンヂのズンドコ節
10.ネクスト・ジェネレーション
11.セレブレーションの視差
12.パララックスの視差

…しかしセレブレーションのこのギターフレーズなんかB'zでも聴いた覚えあるんだが有名な曲だったりすんだろか…

閑話休題。祝福の引き回しは鳴り響き、筋少というバンドのひと時代のこれまでとこれからを歌う#2、狂気と紙一重の美で人を惹かずにおかない恋の歌#3、共にコンポーザーの個性が遺憾無く発揮された筋少ソングでいい感じ。先行曲#4のPVのUMA見る少女じゃいられないに酒噴いた。ああ、何もかも安定。そして今作個人的ハイライト、#5「ゾンビリバー 〜Row your boat」。ゾンビのようにまとわりつく輝かしくも呪わしい想い出の激流からボートで逃げるというザ・筋少メタルな激走チューン。エディとフーミンのバトルに滾る。ゴンヌズバーも詩媒体では初登場じゃね? いやマジでこれここ10年の筋少曲で3曲に入るわ。詩も曲も全てがカッコええわ。しかし記憶の滝から落ちた直後のフーミンの熱き築城ソロは(軽々と)波に乗っているようにしか思えず、ゾンビを振り切れずに遅々として進めぬ私は神の御業に歯噛み。しかしそれもまた。

喪服持ってないから殺人はダメ、という#6のいかにも筋少的でありながら何処か闇は無く暖かい視点。#7のみんながシューゲイザーでスターゲイザー、っていい歌詞な。一方初期を思わせるようなモチーフの死霊復活メタル#8、ウッチーのズンドコHR#9と落差も楽しい。母娘が同じマダバ(まるでダメなバンドマン)と付き合う某グラサン司令のような設定はトんでるがなんだか優しい#10。#6や前作の「3歳の花嫁」もそうだけど、仲直りしてからのオーケンのポジティブソングはやっぱ歪んではいるけれど本当に優しいな。#11で再びリプライズされる祝福の語りは一瞬にしてリスナーの30年をも回顧し、ギターとピアノの激テクシーケンスが美しい#12はまるで視差を現実に戻していくかのように穏やかなエンディングを運ぶ。圧巻。


◆''殺"るんだよ! なんだろうなあ…。やれる勇気がない。まったくないわ。マジでゾンビがうらやましいし、いっそゾンビになれたなら、などと願う永遠の半端者が体感した平成最期(おそらく)の筋少作品は、しかしいつも通りの筋少だった。

そう、僕が今更語るまでもなく、彼らはいつも視差を歌うバンドだった。御崩れの年のオナラとポコチンの不敬にはじまり、王国の少女達は今や同性婚を許され、剰え猫はパンで女はタニシでファンクがいつの間にやらヘヴィメタル。一つの時代は終わろうとしているが、彼らの音楽は何一つ変わらなかった。

そうだ、全ては些細な視差じゃないか。確かなものなど何もない世界で、昔から筋少はブレずに叫んできたじゃないか。ネクストジェネレーションはゾンビだってサイコキラーだってアウトサイダーだって等しく祝福されるのだ。おそらく。小さなボートでも、生きてさえいりゃ。漕いでさえいりゃ。やるんだよ。名盤。


GOING UNDER GROUND『かよわきエナジー 2018 〜forevergreen〜』『ホーム 2018 〜midnightblue〜』

大人になった俺らが聴かずに、他の誰らが聴く。GUG20th

名盤と語っても語り尽きないメジャー1stの"かよわきエナジー"('01)、そして"ホーム"('02)。この作品が世に出た学生時代、僕は爆音生活の真っ最中で、基本的にはGUGなぞとは彼岸の音楽趣味をしていたのだが、彼らは本当によく聴いていた。鹿児島に来る度ライブも通っていた。コピーバンドだって演っていた。きっとgtvoのセンチメンタルメガネピザ松本氏と似た眼鏡と体型だった僕にとって彼が究極のカタルシス発生装置だったからであり、当時隆盛していた(細い)オサレギターロックバンドメン達への痛烈な抗い、強烈な憧れだったからだろう。

閑話休題。"h.o.p.s"('05)あたりから打ち込みへの親和性も感じていた(それは僕がGUGの音楽から一時期離れた原因でもあった)けどあくまで曲単体での話だし、ましてや青春の奔流のように清冽なギターロック名盤としての(しかも個人的思い入れも強い)印象しかない初期作品。今回楽しみさ以上に全曲アコースティックベースのリアレンジなんて大丈夫か?という不安もあったが一聴して安堵、僕が愛したあの圧倒的な歌心は相変わらず貫かれていた。牧歌的な雰囲気が元曲に比肩する"ボーイズライフ"、元が四つ打ち故のハマり具合がステキな名曲"ランブル"など、まぁもともとが名盤なので聴きどころは多々。

かよエナが日中ならホームは夜。当時から変わらないインプレッションそのままの、しかし優しく穏やかなアレンジは老いた精神に非常に心地よい。ただ、そんな中で僕…かつて強烈に屈折したゴーインガーだった僕が特に感慨深かったのは、"グラフティー"の抱きしめたいとか言うんですーフフーンのフフーンのオミットと、ピアノ一本のかよエナ(曲)での松本氏の大きな溜息。恥じらいを知って背伸びをやめたボーイズの、去った輝きへの、喪った魔法への、懐かしいきみへの思慕。そうだ、僕も彼もみんな随分経ったのだ。

だがしかし。僕らは懐かしい匂いにいとも容易く騙される。生きてさえいれば、いつでも戻り得るミラージュ。永遠の緑。真夜中の青。いくつもの涙と笑顔の季節を過ぎて、確かに随分経ったけど、どうにか元気でいられたよ。いつかまた逢おうぜ。

Beautiful Sunday

あっという間に生後一ヶ月。体重も順調に1.5倍で平均よりはデカイよう。まぁガリよりは遥かにいい。しかしお宮参りて車のお祓いと一緒にされるんですね。ハーフのベイビーでもいるのかと思ったわ。八百万の神よ、ちとフリーダム過ぎね?

閑話休題。どんな風に育つのかのう。メタリカのジェイムズと同じバースデーの彼女を産院から連れ帰った日、一番最初に車で聴かせた音楽はクイーン。メタリカもカバーしてるストーンコールドクレイジーが入ってるシアーハートアタック。娘よ、パパはめんどくさいぜ。ROCKは詳しいぜ。

まあそういう方面の目覚めはまだまだまだまだ先の楽しみにしておこう。自分で好きなものを見つけて楽しむ心を持ってくれたら、それでいい。とりあえずパパもママも揃ってプリキュアもライダーもレンジャーも嗜むので、どっからでもかかってこいよな。そんな日曜。

CASCADE『VIVA NICE TASTE』

HIROSHI:あのイントロが聴きたかったのに!

わかる。わかりすぎる。わかってらっしゃる。

01. unfairly
02. Sexy Sexy,
03. S.O.S ロマンティック
04. YELLOW YELLOW FIRE
05. cuckoo
06. あなたのベッドで眠りたい
07. コングラッチェ
08. Dance Capriccio
09. FLOWERS OF ROMANCE
10. 小さな星がほら一つ
11. VIVA NICE TASTE


僕が日本で一番好きなバンド、カスケードの新曲含むリテイクベスト。メンバーの意向であくまで元曲をリスペクトしたアレンジ。名曲ばかりなのでリテイクも名曲。はいレヴュー終わり。おい。

いややっぱいい曲ばっかですね。やっぱ好きだわカスケード(小並感)。強いて言うならカッコーが俺の中で無人島に持って行きたいイントロトップ3に入るのでこの中からなら一番をあげたい。再結成後から唯一の採用「あなたのベッドで眠りたい」は元が完璧過ぎて元曲のが好きだが、日々の不公平をCSCD流のシニックで去なす新曲unfairlyも再結成後の空気溢るるポジティブなパンク(ポジパンではない)で素敵。でも#10…人口衛生、いい加減直してあげてよ。まさか公式誤植なのか。

閑話休題。そんな名曲たちにタイムレスな価値を与えているのはやはりTAMAちゃんの全然変わらないヴォイスに依るところが大きいんだろなー。活動が長くなると声が太くなったり多少なりと癖のようなものがつきがちだが、このお方全くそれがない。スゲエ維持力。ベースはこの新譜を楽しみにしてるようなリスナーにはご存知もご存知の人時氏。カスケードのプラスティッキーさにはやや生々しくブリゴリに過ぎる感もあるが、よく考えたらまあマッコー氏もそれなりであったし何より俺が黒夢†狂愛なので問題ない。しかし世が世なら人時が20年後にエロエロファイヤー弾いてるとか丘戦争終結並の被迫害的偽言(スローモーションナーバスエイク)であろう。VIVA NICE TASTEのイントロは黒夢の名曲BARTERのNEW TAKEとか思って聴くと90's V系愛好者的に二度楽しめもす。いや調も同じやし。ォヴォッヴォーイ!(全然関係ない

閑話休題。ジュリーもライダーズもスパトニックも(あ、殺害もかw)彼ら経由で知った音楽狂いの私も延命ライカー36となりすっかり古参ダーの域だが、やはりいいものはいい。色々な音と時を経て、どんなスタイルでも結局かっこいいものはかっこいいと改めて教えてくれたのは、あんなにも親しんだ彼らのアルバムの曲たちだった。過去へ進み、未来を掛けて、現在を闊歩するバンド。ロックでポップでダンスなキメラ。僕が日本で一番好きなバンド。名曲故に名盤。

ややこ

子供が生まれました。2869g。ニヤロック(?)。元気な女の子です。妻の誕生日の翌日だった予定日ぴったりに出て来た義理堅い娘。しかし髪ファッサー。

美人から生まれたので遺伝に従って美人でしょうが、時々ふと遠くを見て複雑な顔をしたり、笑うと目が無くなる目なのは確実に俺似の予感。とりあえず何しててもかわいい。

ファーストクライを美しいなあと思った。いい声してやがる。既に親バカですかね。まぁこれをバカと言わずして何と言おう。何かにバカになれることなど俺の人生にはもうないと思っていたから、本当に嬉しい。生まれてくれてありがとう。I would die 4 U。