CASCADE『VIVA NICE TASTE』

HIROSHI:あのイントロが聴きたかったのに!

わかる。わかりすぎる。わかってらっしゃる。

01. unfairly
02. Sexy Sexy,
03. S.O.S ロマンティック
04. YELLOW YELLOW FIRE
05. cuckoo
06. あなたのベッドで眠りたい
07. コングラッチェ
08. Dance Capriccio
09. FLOWERS OF ROMANCE
10. 小さな星がほら一つ
11. VIVA NICE TASTE


僕が日本で一番好きなバンド、カスケードの新曲含むリテイクベスト。メンバーの意向であくまで元曲をリスペクトしたアレンジ。名曲ばかりなのでリテイクも名曲。はいレヴュー終わり。おい。

いややっぱいい曲ばっかですね。やっぱ好きだわカスケード(小並感)。強いて言うならカッコーが俺の中で無人島に持って行きたいイントロトップ3に入るのでこの中からなら一番をあげたい。再結成後から唯一の採用「あなたのベッドで眠りたい」は元が完璧過ぎて元曲のが好きだが、日々の不公平をCSCD流のシニックで去なす新曲unfairlyも再結成後の空気溢るるポジティブなパンク(ポジパンではない)で素敵。でも#10…人口衛生、いい加減直してあげてよ。まさか公式誤植なのか。

閑話休題。そんな名曲たちにタイムレスな価値を与えているのはやはりTAMAちゃんの全然変わらないヴォイスに依るところが大きいんだろなー。活動が長くなると声が太くなったり多少なりと癖のようなものがつきがちだが、このお方全くそれがない。スゲエ維持力。ベースはこの新譜を楽しみにしてるようなリスナーにはご存知もご存知の人時氏。カスケードのプラスティッキーさにはやや生々しくブリゴリに過ぎる感もあるが、よく考えたらまあマッコー氏もそれなりであったし何より俺が黒夢†狂愛なので問題ない。しかし世が世なら人時が20年後にエロエロファイヤー弾いてるとか丘戦争終結並の被迫害的偽言(スローモーションナーバスエイク)であろう。VIVA NICE TASTEのイントロは黒夢の名曲BARTERのNEW TAKEとか思って聴くと90's V系愛好者的に二度楽しめもす。いや調も同じやし。ォヴォッヴォーイ!(全然関係ない

閑話休題。ジュリーもライダーズもスパトニックも(あ、殺害もかw)彼ら経由で知った音楽狂いの私も延命ライカー36となりすっかり古参ダーの域だが、やはりいいものはいい。色々な音と時を経て、どんなスタイルでも結局かっこいいものはかっこいいと改めて教えてくれたのは、あんなにも親しんだ彼らのアルバムの曲たちだった。過去へ進み、未来を掛けて、現在を闊歩するバンド。ロックでポップでダンスなキメラ。僕が日本で一番好きなバンド。名曲故に名盤。

ややこ

子供が生まれました。2869g。ニヤロック(?)。元気な女の子です。妻の誕生日の翌日だった予定日ぴったりに出て来た義理堅い娘。しかし髪ファッサー。

美人から生まれたので遺伝に従って美人でしょうが、時々ふと遠くを見て複雑な顔をしたり、笑うと目が無くなる目なのは確実に俺似の予感。とりあえず何しててもかわいい。

ファーストクライを美しいなあと思った。いい声してやがる。既に親バカですかね。まぁこれをバカと言わずして何と言おう。何かにバカになれることなど俺の人生にはもうないと思っていたから、本当に嬉しい。生まれてくれてありがとう。I would die 4 U。

カースワーズ

新年度より朝が恐怖でしかない。数年前の事故の年と同じくらい順応しない。ただブッ倒れても一応生還できた体力があった当時に比して今はきっと豆腐の角で死ぬ。年休も一日たりと取れていない四半期の割に歯車としても回らない…のは普通にパフォーマンスが落ちている故か。顔も見えぬし心も知れぬ状況でいっそ思考停止の上絶対何も考えないマンになりたくても、そんなフリをするには僕は癖が付き過ぎた。

最近色々が近しくなり過ぎた感のある近隣同僚とサシの席で"名前は呪いだよね"などと。祝われて願われて与えられた言葉に贅沢にも悪態をついた数はきっとお互い多かろう。しかしまだ己なんぞよりは遥かに回れているに見える彼が僕は羨ましい。そんな地力もない僕はもう何回目の何十回目の危機だろうか。

すべきことをなす。できることしかやらない。当たり前にできないことを無闇に悲しむのは、できるだけやめよう。まぁ多分無理だけど、書くくらいはしておかないと、言霊どころか呪いにすらならぬ。

V.A.「パチスロ『サクラ大戦 〜熱き血潮に〜』Original Soundtrack」

なんなのこの気合の入り方。新作か。新作パゥワーなのか。復活を祝うが如き名曲来たので語ります。


花の戦士。いやもう最初から最後まで素晴らしい。最早条件反射的に諸手を掲げざるを得ないこのイントロ、しかし安易な焼き直しなど神は勿論なさらない。そのものズバリ過ぎてもう後に引けない(?)このタイトルに相応しい、疾走感溢るるBPM過去最速な帝都花組テーマソング。生オケも生バンドも熱いです。巴里目覚の先例も体験しておきながら非常に申し訳ないのだが、正直ここまでのクオリティのモノが生み出されてくるとは思っていなかった。サクラ曲往年の名手癖フレーズをふんだんに織り込んだ田中節、しかしやはりこれは新しいスタンダードである。ありがとう、パチスロマネー(違)。星の戦士とかもどうですか。うわ超聴きてえ。特にレニと昴。


閑話休題、さてさてこちらも表題曲並に楽しみだった帝都組ソロ。さくらさんの静かなる決意を歌う戦恋歌は物哀しくも凛々しく、テーマ曲が素晴らしいのはサクラなので当たり前(暴論)としてキャラソンも手抜きなどないことに早速期待が煽られるが、それを証明するかのように個人的ハイライトにして花組俺の御贔屓・つみれさんが鏡の前でミラーミラーするホホホ魔女降臨曲…タイトルからそんな感じじゃねーかなとか思ってたらまったくその通りでしたがこれも最&高。コテコテしいバロックソングにインサートされたツンデレ歌詞と超絶安定の富沢高笑。流石トッ… …プスタア…(吐息


はあ。閑話休題。花組随一の歌唱力を誇るマリアさんのハスキーヴォイスが映えるジャジーな殺したいほど麗…もといウーララも素晴らしければ軽く電波な打ち込みが小気味良いアイリスマジックも素晴らしいのだが、ある意味では一番過去作品を踏襲しているともいえるイメージタリピツの紅蘭の爆発マーチも素敵。さらにある意味では一番皆さん意外であったろう(てっきり南GO的な元気ソングかと思いきや)アブストラクト島唄なカンナ曲も味わい深い。差し替え前のも聴いてみたいなあ…。


しかし今回、歌詞がすごくいい。まっすぐですごくいい。特に紅蘭にはガチで泣かされた。そうだよね。生きてるよね。何より"あなたが好きだ"、というこれ以上無い言葉を本当に美しいと思う。特撮ソングに近いクサささえ感じさせるほどのストレートさ。だが勿論、それがいい。だからいい。


貴女達が好きだ。スチームパンク太正浪漫ギャルゲーという至高のコンテンツを華々しく彩る最高のミュージック。サクラ大戦が好きだ。名盤。

ゴールデンボンバー『ノーミュージック・ノーウエポン』

◆今更なのだがとても名盤であったので語りたいと思う。

01.ブッコロ
02.SHINE
03.欲望の歌
04.ローラの傷だらけ
05.愛を止めないで 〜I Love Me Don't Stop〜
06.101回目の呪い
07.片想いでいい
08.おはよ
09.Please!×3
10.死 ん だ 妻 に 似 て い る
11.好きだけじゃ足りなくて
12.世界平和
13.さよなら、さよなら、さよなら


マトモにアルバムを聴いたのは実は初めてだったのだが、「元カレ殺ス」や「†ザ・V系っぽい曲†」に見られるようなヴィジュアル系をネタにヴィジュアル系を再生産する諧謔は常々素晴らしいと思っていたし、もともと金爆にネガティブな印象はなかった。ただそんなことは正統派Vスキーさんがとっくに分析していらっしゃるであろうし、僕なんぞが今さらというアレだった。しかしこんな怪作を前にしてしまっては綴らざるを得ない。これはJ-POPスレスレに高品質なV-ROCKの皮を被った、vo-karu鬼龍院翔のセルフデストラクションブルースである、と。

無駄に豪華なオーケストレーション曲の#1に導かれ、ペンも剣も放たれる武装開戦疾走V曲#2。いやあ滾るな。普通にV系っぽいな。ブッコロ! シャイン! あいやシネ! シリアスながらどこか笑えてしまうユーモア、それは今回俺が最大の目的としていた#3「欲望の歌」で既に絶頂に達する。90後半'sV系あるあるを全部載せした名PVに負けぬ堂に入ったV歌唱で己の不具を高らかに叫ぶ荘厳なクラシカルメタルにはそのコンセプトの徹底振りに噴かざるを得ない。しかしVポップの紋切りのようなシングル#4「ローラの傷だらけ」もユーモアという意味では負けていない。かつてマシンガンズがJ-ROCKシーンで切り拓いた可能性を脈々と受け継いているとは言えまいか。シンセアレンジが非常にひと世代前トランシーなポップス#5は女々しくて的な観点で聴くとコンポーザーとしての才能の業を感じて辛いし、#6「101回目の呪い」なども本当に普通のいい曲だし。身代わりキリーさん、イケメンです。

全然片想いでよくない#7や社会の歯車の朝を歌う#8はそれこそGacktソロ(のライトサイド)のような爽やかなサウンドに反した怨念リリックに舌を巻く。とにかく目紛しい。V-ROCKが根底にあるとはいえなんか本当に目紛しい。常々ゴールデンボンバーのサウンドには(ガチな歌広さんが居るとはいえ)他にブレーンがいるのではないかと勘繰っているのだが、そうでないとしたら鬼龍院翔という人はきっと真摯な音楽好きなのであろうなどと。ていうか多分後者。#11の曲間にサックスソロというセンスは明らかに90年代ビーインガーしか持ち得ぬセンス。ああだからあのソロアルバム。得心。

閑話休題。#9、「Please!×3」…ここにきてとうとうザ・スミスである!!(違います) 自虐の王モリッシーばりにプリーズプリーズするネガティVの王子キリッシー、しかし彼の抱える暗黒の前には上辺1ミリの綺麗さすら手に入らず、不条理狂騒のネクロマンスソング#10からの落ちっぷりが凄い。好きな人の関心すら引けないのはどう考えても俺が悪い!死にたい!! という日陰者の初期装備ネガに帰結する人生。濁流のような音楽のF.O.をバックに、何もかもが消えて行く人生。ああ素晴らしく重い暗い。だがそれ故に美しい。笑えない自虐に愛が止まらない。

なんというかもっと基本は笑えるエンターテイメントに徹する…ネガはネガでもリア充から見た非リアのカリカチュアで世間にウケている方々なのだと思っていたが考えを改めた。祈りと同位の誤魔化し。治らない個性を開き直るからこそ、路が拓けることもある。再生を終え再生する彼の呪いは僕の、ぼくらの救いだ。だから僕はペンを持った。 シネ! あいやシャイン! 名作とキリショーに光あれ!